音楽講師になるまでの道のり
学校や大学で音楽の先生として働いている方や、その他なんらかの音楽のスキルを教える仕事をしている方。自らの仕事は決して重要なんかじゃない…なんて思わないでください。
音楽が好きな人の大半は、自分のバンドを持ったり、有名な歌手になったりしたいと思っていますが、そもそも音楽を教える人がいなければ、ミュージシャンスターは存在しないでしょう。
そもそも、人類の技術は、文字を発見した瞬間から、急速に進歩し始めたことをご存知でしょう。知識を伝達する能力は、少なくとも私の考えでは、人類に起こった最高の出来事なのです。
私自身、学校での成績は良かったのですが、音楽の授業が一番好きでした。幸運なことに、両親は私が楽器を好きになったことに気づき、ギターのレッスンを受けさせてくれました。それは、ほんの始まりに過ぎませんでした。
それから数年が経ち、私はすでに5つの楽器を演奏できるようになっていたのです。私に音楽の才能があったからだ、と思われる方もいるかもしれませんが、私はそう思いません。
私がここまで音楽をよく学べたのは、日頃から人に自分の知識を教えていたからだと思います。
先生が何か新しいことを教えてくれたら、それを真似て、自分も友達に教えるのが好きでした。古いラテン語のことわざによると、「リハーサルは知識の母」なのだそうです。
とはいえ、何か教える仕事をしなければならないと思う必要はありません。
音楽は得意だけど、教えるのは苦手…という方なら、教育とは関係のないことに時間を割きましょう。
音楽家として成功するための秘訣はありません。どんな物事であれ、成功するために必要なのは、「愛」だけです。
なので私自身、子どもたちと一緒にギター教室を始めるとき、いつ終わるのかと時計を見ずに、子どもたちが私と同じように楽しく学べるようにしています。すべての先生は、効率的かつ楽しい方法で生徒さんに教えていったほうがいいでしょう。